庭は完成した後も、季節ごとの手入れが必要です。「何をいつやればいいかわからない」という声をよく聞きます。庭の種類や規模によって異なりますが、日本庭園の一般的なメンテナンスサイクルを、月ごとに整理してみます。

春(3〜5月):剪定と植栽の確認

春は庭の最も重要なメンテナンス時期です。冬の間に枯れた枝を取り除き、新芽の状態を確認します。常緑樹の剪定は、新芽が出始めた4月下旬から5月が適期です。落葉樹は葉が展開する前の3月中に剪定を終えるのが理想です。また、冬の霜で石が動いていないか、排水が詰まっていないかを確認します。春の点検で問題を早期に発見することが、夏の大雨に備えることにもなります。

夏(6〜8月):雑草管理と水やり

夏は雑草の成長が最も旺盛な時期です。石組みの隙間から生える雑草は、根が深くなる前に早めに取り除きます。除草剤は石の色を変えることがあるため、手作業が基本です。植栽への水やりは、朝早い時間か夕方に行います。日中の水やりは葉焼けの原因になります。枯山水の砂は、大雨の後に砂紋が崩れることがあるため、梅雨明け後に整えます。

秋(9〜11月):落ち葉の処理と石の洗浄

秋は落ち葉の処理が主な作業になります。落ち葉を放置すると、石の上に積もって苔の成長を妨げたり、排水を詰まらせたりします。石の洗浄は、秋の点検時に行います。高圧洗浄機は石の表面を傷めることがあるため、柔らかいブラシと水で丁寧に洗います。また、秋は植栽の植え替えや追加植栽に適した時期です。根が活動を始める前の10〜11月が、植え付けのベストタイミングです。

冬(12〜2月):石の点検と排水の確認

冬は庭の休眠期ですが、メンテナンスを怠ると春に問題が出ます。霜が降りる地域では、石が凍結・融解を繰り返すことで動くことがあります。特に飛び石は、冬の終わりに水平を確認することをお勧めします。排水の詰まりは、落ち葉が分解されて泥になる冬に起きやすい。年に一度、排水管の清掃を行うことで、春の大雨に備えられます。

メンテナンスのタイミングと内容は、庭の種類や植栽の構成によって変わります。「自分の庭に何が必要か」を確認したい方は、定期メンテナンス契約の初回点検でご相談ください。